ベジるビバる

ゆうがたヨクサルのブログ

堅い握手

今日は本社から教育係りの人が来社した。

夕方に事務所の前で明日の予定をチェックして具体的な指示を記入する場所で書いてたら、そのかたが通りすがりに挨拶してくださった。

 

以前、このかたからお薦めだとゆー梅酒をいただき、呑んだ感想を言いそびれていたのを思い出したので「あ、そういえば梅酒、美味しかったですよ。ご馳走さまでした。あれは全然酔わないやつですね。」と話した。

相手は何の話かすぐにはわからず「⁇」ってなってた。

「えーと、以前貰った梅酒です。」

途端に「おーっ!アレか!」と笑顔になって、同時にヤダ〜、忘れてたよっ!って感じで肩を軽く叩かれた。

叩くといっても、痛いわけではなくて軽く肩にパンっ!とあたる程度なんだけど。

 

昔働いていた職場で、ベルギー土産の「ハム風味のクリームチーズ」を使ってパストラミサンドイッチを作って職場でふるまったことがある。その時も食べ終えた人と会ったとき「ちょっと‼︎なにアレ⁈すごくうまかった!」言葉と同時に肩を叩かれたなぁ。

 

何年か前に本社の人と込み入った話してたときも、「オッ⁈やるな〜!」って感じで肩をグータッチくらったり、これらの思い出は殆どが男性だってのが面白い。そして大抵の場合おばちゃんみたいな言い方をするのも面白い。

 

このようなリアクションとゆーのは、その時の思いがけない嬉しさとか感情の強さを言葉の代わりに表現するときにでたりする。やんわりと突っ込みを入れたくなるようなそんなとき、ちょいと、アンタ、って感じで肩やら腕やら膝やら背中やらを手ではたく。

言葉ではないポンと叩くその意味を、受けた自分も理解して、お互いに笑ったり照れたり嬉しかったりする。

 

もうこれでお会いすることもないかもしれない、と堅い握手を長くかわすような場面を見たことがある。

祖母が亡くなって半年後の、自分が中学三年生だった夏休みに、家族5人と親戚6人とで、秋田県にある祖母の実家や本家に行った最終日だった。

自分たちが乗り込む二台の自動車のある家の前で、祖父が家長のかたと無言で堅い握手をしながら、お互いに見つめあっていた。

グッとかたく口を結んで、目には涙が滲んでいて、右手で握手し、左手でお互いの腕や肩を叩いていた。なにも話してないのに、うん、うん。と頷きあう。

祖父はどんな思いであのとき握手したんだろう。感謝と哀しみと息災とを、手から手へ、瞳から瞳へと受けて渡しあったのだろうか。

 

自分なりに、その思いは少しだけ分かるんだけれど、言葉として置き換えることはできないな。とても難しい。

トンレンをしていて、想いが伝わってきて、それが言葉に置き換えることができないことが沢山ある。でも、言葉に置き換えることができなくても、想いが理解できることもある。そのように、ひとは、うまいことできてるんだと、そう思ってる。