ベジるビバる

ゆうがたヨクサルのブログ

たまたまそこにいたから

学校を卒業してまだ18歳だった頃、地元のファッションビルのテナントで働いて、休憩室で先輩がたと雑談をしていたときの話。

ビルの事務所のかたがいらして「おーい、誰かO型の人、この中にいるか〜?」って呼ぶ声が聞こえてきた。

休憩室には、ほかのテナントさん達も含めて15人くらいたんだけど、「ハイッ!」と手を挙げたのは自分ともう1人のミセスだけだった。よくある血液型占いとかの雑談が始まるのかと思ってたんだよな。

 

どうやらテナントさんのご家族が、ビルの近くにある病院で今日手術するんだけど、輸血のストックが足りなくなるかもしれないそうで、O型の人を探してるらしい。

自分はいつでもどうぞ。って気持ちだったが、昼の休憩時間はもうお終いだったので、同席していた店長に事務所のかたが「人助けだから」と断りを入れてる。

店長は快よくの反対側にあるような表情をしながら(←仕事の人手が減るから)「…まあ、そうゆう事なら仕方がないよな。」と外出許可をくれた。

 

O型の自分と、休憩室にいたもう1人のミセスと一緒に病院まで歩いた。指定されてた場所で待機して順番に採血をしてその後しばらく廊下の座席に座って休んでいたら、ご家族が手術なさるテナントさんの男性がいらした。

とても丁寧に何度もお礼を言われたけれど、自分が採血したことと、そのかたのご家族の手術なさることとが、何故か繋がらなくて、実感が湧かなかった。ただ、このかたとそのご家族とが、また笑って暮らせるようになるといいなぁ。と思ってた。

後日、テナントのかたからご報告をいただき、手術は無事終了したこと、輸血のストックが間に合ったので自分が提供したぶんは使用されず、今後病院で必要なときに活かされることになる予定なのを教えてくださった。

 

たまたま休憩室にいて、たまたまO型の人〜って呼ぶ声が聞こえたから手を挙げて、事務所の人が推して外出許可が出て、近所の病院に歩いて行って採血して帰ってきて仕事をした。

同じファッションビルのテナントさんのご家族が手術をなさって、その後もお礼の品と言葉をいただいて、しばしばしば休憩室でお会いしたとき挨拶なんかしたり、とゆーのはなんでもない普通の風景だ。

 

ただこうなって、次にこうなった。ってだけのなんでもない小さな出来事なんだけど、この、タイミングとか台詞とか人員配置とか噛み合わせってのを、どこぞの何かが全てディレクションしてるのかもしれないって考えると、なんかもう凄いなー。と面白く感じる。

ディレクションなんかしないよ、無為に自然になってるだけだとしても、これも凄いなー。と面白く感じる。知識が乏しいので、これをなんと呼ぶのか分からないけど。