ベジるビバる

ゆうがたヨクサルのブログ

オーブントースター

子供の頃、オーブントースターでクッキーを焼いていた。
小学4年生の時に、商店街で母親と買い物をした際に、クッキーも焼けるって表示があったから、¥1980で買ってもらった。上下に1本ずつヒーターがあって、最長15分のタイマーがついてるだけのシンプルな造りだった。トースト2枚がギリギリ入る小さなオーブントースターだ。

買った当初は、日曜日にクッキーを焼いた。
実家は自営業のパン屋なので、日曜日は定休日だった。誰もいない工場(こうば)で、独りきりで粉を計ったり、混ぜたり、焼いたりするのはとても楽しかった。今の様に、ネットで簡単にレシピが探せたり、可愛いクッキー型が手軽に買えたりは出来なかったから、お団子に丸めて平らに伸ばしたやつか、ドロップクッキーを繰り返し作っていた。

6人家族で、誰かしら毎日近くに居る環境とゆーのは、自分にとって窮屈で息苦しく感じたから、オーブントースターでクッキーを焼くとゆー行為は、「独りきりになれる空間と時間」となった。

1番楽しかったのは、生地が焼けてくるのを見てる時だった。
白っぽいクッキー生地が、少しずつきつね色に焼けてくるのをひらすらボーッと見ていた。

誰もいない、静かな独りきりの空間で、頭の中では、いろんな事を考えた。
学校であった事。友達の事。家族の事。
テレビアニメの事。工場の中にある、パンを作る為の機械や道具や大きな袋入りの小麦粉やパン釜や粉まみれの石床の事。
窓から見える隣家の柿の木の葉っぱや駐車場に停まってる車の事。
好きな食べ物やら、明日の体育は嫌だなぁとか、思い浮かぶ事をただボンヤリと考えるのは、とても心地よかった。
今思えば、あの時間とゆーのは、瞑想状態とか内観に近い感じだったんじゃないかなぁ。

中高生になると、クッキー以外にも小さいカップケーキを焼きながら、バンドの事、音楽の事、ライブの事、日々の苛々した物事を考えて気持ちを整理していた。

実家を出る時も、オーブントースターを持って来たから、使う時には世の中の事、仕事の事、家族の事、今の事、これからの事を考えるようになっていた。

古ぼけて色褪せたオーブントースターが壊れた時は、物凄く悲しくなって、申し訳ない気持ちになった。

この頃は、氣塾で呼吸法を学び始めていた。物にも氣(想い)が乗っているのを実際に分かり始めてきた頃だった。
メッセージカードや手紙や日記の文字に想いがある様に、描かれた絵に想いがある様に、大切にされた物には想いが乗るのだ。

壊れたオーブントースターを目の前にして、何となく触ってみた。
右手に沢山の氣がザーッって強く入って来て、沢山の感情が全身に流れてきた。
オーブントースターとトンレンしたのだ。

子供の頃から今日までの、何十年もの想いが、自分の右手から流れて入って来て、ああ、自分はこんな感じでオーブントースターと過ごしていたんだなぁ!って判った。
それは、本当に沢山の、明るいも暗いも混ぜこぜな、氣だった。

壊れて使えなくなって、最後の最後に、自分の為に、凄い事を教えてくれた。

オーブントースターに対して、何言ってんの?って、昔の自分だったら突っ込むし、コレを読んで下さってるどなたかも、多分同じ様に感じると思います。

でも、今の自分はねぇ、モノだろうが、人だろーが、氣の視点からそれを捉えるならば、全てが同等で、自分に教えてくれる先生に思えるんだよねぇ。
面白い感覚だよねぇ。


☆東京氣塾の生徒さんが集まってトンレンの練習会をしてます。
名前は「東京トンレン部」です。

次回の「第15回東京トンレン部」は
日にち:5月30日(土)
時間:13時〜17時の4時間
場所:新宿三丁目駅周辺
参加料:¥2000
参加条件:氣塾または個人レッスン
または遠隔レッスンで施術を済まされてる方のみ。
問い合せ、参加申し込みは下記アドレスにご連絡下さい。

vegeviva☆(☆→@icloud.com)

どうぞ宜しくお願いします。