ベジるビバる

ゆうがたヨクサルのブログ

ゴネる

幼稚園の時に、2年保育の年少組から年長組に替わる日を思い出した。

その日は朝から園内全体がお祭の様だった。こっちの部屋では絵本を読みますよー。こっちの部屋は歌をうたうよー!ってよその先生が誘いをかける。
あれは年少組のクラスから自然に年長組の部屋に移動させるためのイベントだったんだと思う。

自分は絵本を読みますよー。のクラスに行かなくてはいけないんだけど、皆が何とも思わずに部屋に入って行くのに違和感を感じた。

今迄のお部屋にはもう戻らないんだ!って気付いてガーンΣ(゚д゚lll)とショックだった。
つまり、担当の大好きな先生とは一緒に要られないんだと気付いたのだ。

「ほら、あっちで先生が呼んでるよー?皆もういっちゃったよ?行っておいで〜」と大好きだった先生は自分を促すんだけど、そこで自分は大泣きしたのだ。

嫌だ行きたくないと動かなくて、先生方も『あー、バレちゃったなぁ〜』と困りながらなだめすかして下さったんだけど、どうしても自分は先生から離れたくなかった。

ガヤガヤしていた廊下は静かになって、各部屋からは絵本を読んでる声や、オルガンの音が聞こえてくる。
廊下では自分の泣き声と先生の説得の声しかしない。

長い時間が過ぎて、先生が「これから保育組を送るバスに乗らなくちゃいけないの。ゆうがたヨクサルちゃんは、年長さんになるんだから、あそこの部屋に入って行くか、ここでこのまま座ってるか、どっちにするかは自分で決めなさいね」と優しく話してからバスに乗って出発してしまった。

自分は建物の入り口に座って泣き止んで独りで考えた。
最初は、もっと頑張ってお願いしたら自分は年少組のままで先生と一緒にいれるんじゃないか?とか考えた。

「先生困った顔してたなぁ。皆は絵本読んで貰ってるけど、自分は今、独りでこんなところに座ってるんだなぁ。
誰も居ないなぁ。
これ、わがままってことかなぁ?
もう今迄のお部屋には戻れないのかぁ。
座ってここにいても、楽しいことは起きないなぁ。」って考えた。

それから静かにオルガンの音を聴いてて段々と気持ちが落ち着いてきた。

「年長になっても、先生はこの幼稚園にいつも居るんだから、いつでも逢えるし、お外で遊んでくれるんだから、わがまま言って困らせるのはやめよう。バスが戻ってきたら、先生にそう言おう。」と考えて決めることが出来た。

バスが戻ってきて、先生が心配そうにこっちに来た。
「あっちの部屋に行く。」と先生に言った時にちょうど絵本を読む時間が終わって、園児がガヤガヤ廊下に出てきた。

年長組の新しい先生と今迄の先生が、やりとりの引継ぎをしてから、新しい先生は自分の手を握って部屋に連れて行ってくれた。
4歳なりの頭の中で、考えて自分で決めた初めての経験だったと思う。
落ち着いて考えるって、やっぱり大切だよな。あの時強制せずに子供に考える時間を与えて下さった先生に感謝している。

なんでだか昼間に急に思い出したから書いてみた。